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naki's blog

シークレットコード:キャノンボール_野花湾、ワイルドフラワーコーブ伝説_(1212文字、短編です)

こんにちは、

週末はいかがでしたか?

こちらサンクレメンテはまたもや嵐が来て、

大雨強風となりましたが、

雨が降る前にシークレットである

“ワイルドフラワーコーブ”に行ってきたんです。

この風景はまるでオレゴン州か、

ニュージーランドのようなロケーション。

「俺は南カリフォルニアにいるのか?」

とつい自問してしまうほどで、

さらにはメインブレイクに3人だけというやさしい日だった。

下の写真は手前の『オリジナル』というブレイク写真。

こちらは無人だった。

すばらしい斜面に

グレイトなケルプ(海草)のコンボ(コンビネーション)。

波乗りしていて、

ボードがケルプにとられてしまうことも多々あり、

オーガニックなワイプアウトを幾度も味わった。

海草が波の中にある欠点は、

フィンやボードに引っかかってしまうこと。

さらにはワイプアウトすると、

海草がからまって海面に上がりづらい、

という恐怖を味わえること。

利点はおいしそうなところと、

もしワイプアウトしたときに

「海草にボードがとられた」

という言い訳ができること。

これはコールのプロトモデル。

コードネームはキャノンボールで、

このチューニングを勇人さんと行っていくという任務を帯びている。

まるでサンタクルズのスティーマーレーンだ。

「ボード調子いいですね?」

とみんなに言われ、

「もう一回言ってくれ?」

と感じてしまうのは、

自分がDセンパイ気質になってきたからだろうか。

後半、メインブレイクがひとりだけになったのを見計らって、

そこに向かい、

長い、長すぎるバックサイド波と、

フロント波を堪能した。

下の写真はDCSK。

「大ちゃんさんくん」

というのを縮めてDCSKなのだが、

それは「わかりづらい」とちょっぴり不評だったので、

「若(わか)」

と呼ぶようにしようとチューニング中なんです。

柳瀬の長いライト波。

衆鳥高飛尽

孤雲独去閑

相看両不厭

只有野花湾

(多くの鳥が高く飛び

美しいほどのそらである

あきることなく見つめ合っていたのは

ワイルドフラワーコーブだけだ)

ワイルドフラワー伝説のはじまりのカフェ、

この旅はカフェにはじまり、カフェに終わるのか。

人生はすてきだ。

「パンケーキ好き」

だということをカミングアウトし、

「この曲線を愛でることは幸せなこと」

なのだと再確認したのがこのチョコレートパンケーキ。

共有することの歓び。

若(旧名DCSK)と弊社柳瀬。

柳瀬はスタッフブログのディレクター兼メイン作家。

若は弊社創業時に多大なるインプットと、

思想をいただいた同志なのであります。

そんなことを思いだしていると、

こんな夕陽が画像ファイルから出てきた。

「キックアウトはダイジなのです」

と公言したら、

それがきちんと撮影されていた。

発言が早急に実現するのはうれしきこと哉。

などと、

サトウハチローさん風に書いていたら

『リンゴの唄』

のインスピレーションを得た。

これはどんな気持ちかわからぬが、

「両親のDNAが俺に組み込まれている証拠」

なのだと、人間の奇跡を感じた。