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1980年代の楽曲と、シーキャビンさんで至福房総タイム_プッチンプリンで乗れた木片ボード_(2880文字)

おはようございます。

今日は1980年代風Dセンパイとの房総顛末記です。

俺と古代くんのAVISO BD3。

奄美から戻ってきて、すぐに向かった千葉の海。

九州地方は梅雨の雨でしたが、

こちらは梅雨前線がさぼっていたようだ。

翌日も波が良さそうだと、

こんな日は千倉にあるC cabinさんに泊まって、

シェフ秋元さんの料理を堪能することになりました。

前菜からしてこれです。

右から自家製ピクルスとウォッシュチーズのカプレーゼ

房州アジのアスパラ巻き

ジェノベーゼ・オイルサーディンのブルーチーズ風味をチコリにのせて

トマトとアボカドのブルスケッタ昆布風味

これに房総半島随一、

ワインの権威とされる青木屋酒店より調達した、

それは珍しいポルトガル・スパークリングをいただきました。

さらにはカボチャのスープ

有機レタスをごまタマネギドレッシングで、

ホタテガーリック

山芋のバルサミコソテー

そして千倉産ズッキーニのグラタン。

5時間近くサーフして、

さらにはこんなすばらしくも魚野菜中心のごちそうに

おいしいスパークリングをグビグビーと飲んで、

ふらふらと階段を上がり、

清潔な、真っ白なシーツのベッドに横たわったのです。

朝は、カーペンターズを聴きながら、

カウアイローステリーコーヒーを鉄釜で沸かした天然水でいただき、

それはもう本当にすばらしかったので、ここに大宣伝しちゃいます!

ペンション・シーキャビン

http://www7.ocn.ne.jp/~c-cabin/

千葉県南房総市千倉町忽戸848-1

0470-43-8277

南は奄美グリーンヒルさん、

東はこちらシーキャビンさんでぜひぜひ!

D先輩曰く、

「俺たちの頃はさ、カーペンターズは上品すぎて恥ずかしいから、

隠れて聴いていたんだぜ。今だからこうして聴けるけどな」

と言っていましたが、

J’sの岡田修平さんも同じことをおっしゃっていました。

俺はサイボーグ009を読みながらKISSとピンクフロイドを聴いていた世代です。

時はFMエアチェックと、カセットテープ全盛時でした。

懐古と最先端の融合バターゾーンと古代くん。

晴れた日にはココサンシャインですね。

古代くんも使ってくれていて、ありがたい。

コアサーファーに支えられるのが一番うれしいのです。

ケリー・スレーターのビデオを見て、

覚えた小波ターン。

速いセクションには、足の屈伸がキーみたいです。

小さいが、100mは軽く乗れる長い波なので、

一本乗ると、こうして走ってピーク付近まで戻る。

ここでCM時間。

皇女エリカさまが着る健康的で、

セクシーなSURF SURF SURF Tシャツ。

通常の白バージョンを発売中です。

http://shop.nakisurf.com/shop/index.php?main_page=index&cPath=3_8_245

とリンク先を見たら、なんと一日で第三刷が売り切れたそうで、

またカイルに第四刷をオーダーしておきました。

予約も受け付けられるようにしますので、

また少しお待ちください。

すいません…。

(本編に戻る)

今回のプロジェクトのひとつは、

ドンベさんからお借りしたこの木片ボードに乗ること。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/22152

センパイは、

「こんなのほんとに乗れるのかよ?」

といぶかしげに俺を見ていて、完全に疑心暗鬼状態。

「お前だまされているぞ、これじゃどっちが表かわかんねえよ?」

「こっちじゃないですか?」

「でこぼこしているだけの違いじゃねえか」

「まあ、そうですけど…」

「勝手にお前だけ乗ってろ、俺はグラスホッパーでかっとんじゃうからよ」

「あのとき(辻堂で)乗るって、約束したじゃないのですか??」

「えー、記憶にございません…」

「田中角栄の真似は止めてくださいね」

いざいざとパドルアウトするが、

波乗りというより海沈みのようなパドリングに一同ショックを受ける。

浮力が足りないというより、まるでサスペンドルアー。

それでも一本目は泡からテイクオフして、

センパイにポーズするが、どうやら故意的にこちらを見ていないようだった。

二本目にテイクオフするが、

混んでいるので、思った場所からテイクオフできず、

センパイの思惑通り、そのまま突き刺さってしまった。

いやはやなんとも。

誰も乗る気はなさそうだったので、一度ボードを替えて戻ってくると、

「くぬやろー!」

とセンパイが小波いじめをしているところだった。

「ウリャ?!」

「センパイ、もっとふわりと、エレガントに乗らないと?」

「うっせぃ?、これがナミノリの醍醐味なんだよ、ダイゴミ、

わかるかな?わっかんねェだろうナ?シャバダバダ?」

「またやっているんですか?」

「ケーネー、これが俺の青春なんだよ!」

(ケーネー=関係ないというcセンパイ造語)

膝波は昔から大得意なので、

膝波ラウンドハウスカットバックを披露し、

「へへー」と沖を見ると、

こちらに視線を向けたままローラーコースターを決めたセンパイがいた。

やっぱり半端ではありません。

やはり自分はDセンパイマニアなのだと実感し、

それは波乗りを始めた頃にさかのぼり、

あれから28年間の月日が経ったと、遠き時を想ってうっとりとした。

BD3改め、コスモタイガーゼロを駆る古代くん。

イスカンダルへのテイクオフ中。

膝波ハングファイブ。

フィンガーファイブ並に冴えず。

先輩はこのミクロバレルをも披露し、やはり宇宙クラスな50歳だと感じ入った。

「やっぱり先輩はモノスゴイデス!」

と褒めちぎったら、いきなりその気になったようで、

「あれ、乗ってやるか?」

「ぜひ?!センパイならエアリアルでサブロクですよ」

と持ち上げると、すぐにボードを取り替えて来られた。

古代くんが、昨夜飲んだスパークリングの回想のようなセリフを叫び、

センパイはこの木片ボードを持って少し不安になってきた絵。

それでも言い出したことは止めない男気のあるセンパイですから、

何度もテイクオフを繰り返していました。

せっかくなので、近くで見ようと入水し、センパイの横で声援を送りました。

どっちに行くかわからないので、

周りのみなさんにはご迷惑をおかけしました。

「お前、そうやって言いながらもしっかりと馬鹿にしているんだろ?」

「そんなことはありませんよ」

「乗れるものなら乗ってみろよ!」

「乗れたら何をしてくれますか?」

「そうだな、乗ったらプッチンプリンを好きなだけ買ってやる」

「やった!いいんですか?」

「もし乗れなかったら俺に飯おごるんだぞ。泡に乗ってもだめだからな、

ちゃんとフェイスを横にいかないと、乗ったとは言わねえぞ」

「わかりました!センパイ!」

とこうして、プッチンプリン一年分獲得となりました。

先輩に自慢すると、

「こいつ乗れるくせして、

やっぱ隠していやがった!291(ニクイ)291?」

と言われましたが、

どうやら好物のプッチンプリン食べたさに乗れたようです。

集中力の勝利でしたね。

(房総スピンオフ編、明日に続きます)