新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

夏日以上真夏日以下のサンオノフレ_AVISOミニノーズライダー_自分で技の名前を付けて恐縮だが、 「モンゼンノコゾー、ナラワヌキョーヨム・ 45°アングル・ハングヒール」_ノーズライドの愉しさを知る_スタイルに始まり、スタイルに終わる_(2305文字)

これはブライアン(・ベント)の車内。

1956年式フォードは内装までクラシックだ。

AVISO王の家に行くと、

「検品で弾かれたワケアリMNR

(ミニ・ノーズ・ライダー)6’12″がアリマスガ乗りますか?」

「乗りますノリマス!」

ノーズライダーは、

長い斜面が続くサンオノフレ岬(ポイント)で走らせたい。

そう思って、満潮時に行ってみると、

今日から新しい西北西うねりが入ってくる日なのだそうで、

パーク全体が大混雑していた。

みんな仕事を休んだのだろうか?

平日なのに不思議な国です。

でもこのパーフェクションでサーフできる幸せをかみしめる。

そして今日は、

「真夏日に近い夏日」を記録していた。

これは29.5℃ということで、

サーファーにはとてもうれしい気候となった。

でも南カリフォルニアって、

こんな真冬に突然夏となるのだろうか?

たいへん不思議な気候地域であります。

写真を撮ると、

その絵は7月か8月そのもので、

1月ということを忘れてしまうほどの日差しだった。

岬付近の駐車スペース、

いつもの場所にはブライアン・ベントがすでに来ていた。

隣にはクリスちゃんのトラック。

パーチェス2本。

このブレイクによく似合う板である。

いたいたクリスちゃん。

ハロー・キャメロン(バナナ)もいつものように一緒にいました。

親友、いい仲間、ライバル、悪友、

ふたりの関係はそんなことであるらしい。

さらにはニュージーランドからハンナが戻ってきていた。

「波、とてもイーので入りましょうよ!」

とサクサクっとウエットに着替えていた。

そのMNRにワックスアップ。

グロスフィニッシュだからもったいないような気がする。

ノーズにもしっかりとベースコートをガリゴリゴトゴト。

フィンを付けて完成。

クリスちゃんジマンの

『RATIOクリスチャン・ワック・シグネチャー』

ガチャリフィンを装着。

それにしても自分のデザインしたフィンが発売されるというのは、

いったいどんな気持ちなのだろうか。

クリスちゃんたちは岬の沖に陣取って、

まずはハンナのグライド。

クリスちゃんが見届けていた。

クリスちゃんはいとも簡単にハングヒールを決め、

波乗りは技ではない、

ということを公言する俺もその美しグライドに感動させられた。

しかし、

誰かが波乗りを教えると、

「後ろ向きに乗ってはいけません」

と言うのだろうが、

何も教わらないからこその向きであり、

それにハングヒールという名前が付いていて、

見た目は簡単だが、

やってみるととてもむずかしい。

けれども友だちと入っていて、

見せつけたい、注目されたいときには、

この後ろ向き乗りは有効であるように思える。

これは余談だが、

Dセンパイが南房総の聖地ロスカボスで、

サンオノフリーに初乗りして、

俺に見せつけようといきなり逆立ちをして、

でも勢い余ってそのままノーズ側に背中から落ちて、

自分のボードで自分を轢いてしまうというオオワザを思い出した。

あの動きを俺は「マジッスカ!」と名付け、

そのときのメンバー全員で悦に入っていた。

俺たちよりも位が高いニック王子はやはり遅れてやってきて、

重役出勤ならぬ

「高貴な方のパドルアウト」を実践していた。

AVISOノーズライダーでは最大サイズのCJ10’0″で、

前出したDセンパイではないが、

「クヌヤロ!」攻撃を緩やかな波にしていた。

王子には王子の悩みやストレスがあるのでしょうね。

俺はみんなのいるピークから50m南のインサイドベイでひとり波を待った。

波数もサイズも少ないが、無人というところがすばらC。

何人か目を付けてやってくるのだが、

波数が少ないので待っていられずに、

または集団気質なのか、

2分もしない内に混雑方面にパドルしていってしまう。

もう少し我慢すればいいのに。

でもラッキー。

「へへー!」っと、この美しい波に入り込み、

できる限りの優雅さを表現しながら、

まっすぐ滑り(フェイド)、

それから頃合いを見て一気に斜面にレイルをかませる。

画像のような教科書通りのハングファイブをするが、

クリスちゃんの美しグライドを見た後だと、

これではイマイチ物足りない。

しかもこれは誰かのマネごとである。

独創性のかけらもない。

楽しいのですけどね…。

そこで次の波で、こんなことをしてみた。

自分で技の名前を付けて恐縮だが、

「モンゼンノコゾー、ナラワヌキョーヨム・

45°アングル・ハングヒール」

という動きをしてみた。

コツは、ノーズに片足をかけて、

それを軸として、

後ろ足をハングテン位置に持っていくときに

「うにゃ」と、背中側を向いてしまうのであります。

それにしてもクヌヤロ(強ターン)ではなく、

グライドで自己を表現するのはなかなかにむずかしく、

けれどもだんだんノーズの上での挙動がつかめてきた。

ミニボードよりも三拍くらい挙動が遅れ、

そのまま予想で体重移動させてしまうと、

早すぎ、しばし待ってから動くといいようであります。

ノーズライド、深いです。

そして楽しい。

マンライの盛り合わせでした。

この緩い波でショートだとかなりキツイ波乗りとなり、

「いつかのクヌヤロ」となってしまいますからね。

ブライアンのサングラス。

なんだか全てがスタイルですね。

と思った人は、

冒頭のステアリング写真をもう一度見ると、

その意味がわかるというものだろう。

明日は波が大きくなるという。

予想が当たるのでしょうか。

また夏日になるといいな。

それではすばらしい週末をお迎えください!

フェイスブックの人、

「いいね!」をありがとう。

ツイッターの人、RTに感謝しております。

それにしてもソーシャルメディア、

いつのまにこんなにあるのでしょうか?

このブログもそうですし、

書いても書いても書き足りません。

それでは明日もここで!

ARIGATO!

.


Comments are closed.