naki's blog

カテゴリー別記事: 文芸

2012年01月25日(水)

明日を獲得する波_(761文字)

心が欲しているときに海に行く。

こころが疲れたときも海に行く。

波乗りは、自分ができる最大の表現。

すべての波は物語を創り出す。

水平線に見えた影の時点から、

波に乗った後、

つまり後々酒場で

「滑走について」と語られた後も波という波は、

妖しい魅力で俺たちのこころをとらえて離さない。

それは選び抜かれた珠玉の波がたった一瞬、

切り立って崩れるまでの瞬間のことを指している。

毎日の正確な、そして時間に追われる生活、

何か生産的なことをしなくてはいけない日々、

それを求められる完璧に近い社会だからこそ、

波乗りという悦楽が浮き上がってくるのか。

表現しようがなく、

そして不自由な波だからこそいいのだろうか。

波に乗るサーファーは、

じつのところ自分自身ではどうにもならない不自由さを愛し、

その中で1%、一分の向上や進歩に歓喜し、

日夜それを祝っている。

波に乗っているときは世間の社会性だとか、

記憶力、世渡り、昇進ということは全く考えず、

また貯蓄や老後や税金のこともかまわず、

その一瞬を生き、

そして一瞬を少しでも前に出すことに夢中になっている愉楽が、

波乗りの本質なのだろうか。

波に乗る究極を「無心」

と例えられるが、

自分自身では無心にはなりきれず、

「獲得」

そんな言葉がいつも浮かんでくる。

「波に乗る」

こんな明快で単純なことが俺を惑わしつつも、

実際には生きる大きな糧となっているのはなぜだ?

ちっぽけな自分が無限大の海と相対すると、

さらに大きなものに遭遇する。

滑走を例えるなら、

閃光のきらめきに似ているようだ。

その瞬間をこころに閉じ込めるだけで、

俺たち、

つまり波乗人の毎日が鮮やかに輝きはじめる。

信じられないような美しい夕焼けの今日。

サンクレメンテの海にサーフボードが艶やかに溶けていく。

波を夢見て、明日を生きたい。

明日はきっとやってくる。

明日よ、やってこい。


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2012年01月19日(木)

CANVAS SURFBOARDS 新ウエブサイト完成!_俺のカリフォルニアクイバーbyクリスちゃん_SnowSurfboardを創ってしまったドッキーさん_メキシカン=ソウルフード_続・文章で波乗りのすばらしさを考える日_(2671文字)

おはようございます。

サンクレメンテの丘の上に、

海とダナ岬が見え、

朝陽、夕陽がたっぷりと入ってくるすてきな場所を見つけました。

カリフォルニアでは、

ここで文章を書いたり、アートを描いたりしていきます。

ここにクリスちゃんが来て、

船木用のCANVASサーフボードのラインナップの最終確認をしていました。

THE PURCHASE 9’4″ x 22-3/4″ x 3″

Sano Free 7’10″

THE BUTTER ZONE 8’0″ x 21.5″ x 2-5/16″

AVISO MNR6’12″

AVISO MNR5’12″

MNR Type 2 5′4″

THE BUTTER ZONE 5’3″

Pomp R 5’2″ x 19.5″ x 2.25″

Thumb Nugget 5’5″ x 18-15/16″ x 2-1/8″

各モデルを確認するのに、

クリスちゃんが開いたのが上の自身のページ。

ということで、

キャンバスサーフボードの新しいHPがスタートしていまして、

http://canvassurfboards.com/CanvasSurfboards/Welcome.html

クリスちゃんの予告通り、

オープニングページにノアが起用されていた…。

クリスちゃんが、

いかにこのニコリンノーズライドを気に入っているかということだろう。

そして俺が好きなページデザインがこれ。

http://canvassurfboards.com/CanvasSurfboards/Creative.html

こちらのクリエイティブ(Creative)ページには、

俺がアーティストとして参加しています。

CANVASでは、俺のバードアートをボードに施していきますので、

こちらも描き次第、ここで報告していきますね。

モデルラインナップ中に

『Thumb Nugget(サム・ナゲット)』

という見慣れない単語のモデルがあったが、

これはポンパドールよりもさらにショートボード寄りにしたという新モデル。

クリスちゃんが現物を持っているというので見せてもらった。

でもノーズのワイドさとか、

全体的にクリスちゃんならではの妙があり、

突然的に乗ってみたいボードとなったのです。

CANVASボードの全てのシェイプはご存じライアン・イングル。

マシーンカットの正確さと、

そのクローンを基に仕上げていく腕の良さということから、

ヤングカリスマシェイパーとして注目されている一人です。

これらのボードの完成が楽しみです。

俺のクイバーの何本かはノースハワイにあって、

バターゾーン5’3″は日本にあるのです。

(お知らせです)

「ドッキーことジェフ・ラウシュに、

スノーボード&サーフボードを創ってもらいましょう」

というアイディアのTV企画。

ロブ(・マチャド)が海で、

そしてデイブ・リーとカーティスたちが雪山でこのボードを滑らせたという記録です。

http://youtu.be/TXetFIID65c

次回は、

D先輩のスワンボードで波と雪というアイディアはどうだろうか?

それにしてもアメリカでも、

「創造的なボードならDOCに頼む」

ということが俺と同じ考えで、

それがなんともうれしかった。

サンクレメンテ住人のソウルフードである

『ペドロス・タコス』

ひさしぶりに行ってフィッシュタコスを食べてきた。

南にあるオリジナルストアではなく、

デルマー寄りの2号店。

味は1980年代とあまり変わらなかったが、

値段が1ドル上がっていたことに驚いた。

当時は1ドル59セントだったので、

3つ食べてもタックスを入れて5ドルちょいだったのが、

今3つ注文すると、8ドル37セントとなり、

こうなってくるとレストラン価格なので、

スタンド(いわば屋台か)式のペドロスで食べなくてもいいような気がする。

今年の値段表はこちらで、

昔を知る人にとっては時代を感じるのか、

それともメキシカンバブルなのか。

「母さん、ぼくのペドロスTシャツはどうしたんでせうね?

ええ、あの夏、サンクレメンテで買ったあのTシャツですよ」

と西条八十の「帽子」という詩を交えて、

ペドロスTのことを突然思い出した。

最近俺がおいしいと思っているのが、

“CHIPOTLE”というメキシカン。

http://www.chipotle.com/en-US/Default.aspx

ファーストフードなんだけど、

じつのところ素材を大事にしている自然食フードストア。

日本にもやってきそうな勢いでストアが増殖している。

おいしいので、見つけたらぜひ!

そして、こちらの巨大スーパーで見つけたのは、

「アメリカで一番おいしい」と評判高いポテトチップス。

日本でもセブンイレブンで売っているというので、

もし見つけたらぜひ!

手切り風の厚切りカットがすばらしいのです。

これは昨日の続きなんですけど、

なぜサーフィンがおもしろいのかを文章にすることに集中している。

ひとつのパラグラフができたのでここに。

「サーフィング(波乗り)」という娯楽運動は、

「海の上を滑るちょっと危険な類い希なる不安定さ」

を「爽快なる禅的快楽」へと転化する装置であると気づいた。

その構造は層になっていて、

まずは「フィジカル・デザイアー(肉体的欲求)」があり、

次に「海と自己の融合」という大きな望みがあり、

三層目に「世離れ」というのがこのレジャースポーツの人口を育み、

そして支えている力になっていると気づいた。

さらには「世離れが簡単にできる」ということ。

自分が現在生きている世間、

つまり陸地からものの五分で離脱できる遊びはなかなかあるものではない。

ウエットスーツを着て、

サーフボードにワックスを塗って、

自身だけで海に漕ぎ出ることだけでも愉快であって、

さらにはそこから先にさまざまなドラマが潜んでいる。

朝陽

水平線

うねり

海(水温も含めての)

潮流

海棲物

オフショア(離岸)しての景色

サーフボードの浮力、デザイン

等々

というさまざまな価値が重なり合って、

サーフィングというひとつの愉しさを創りだしているのだと気づいた。

愉快を増殖させるだけの日もあれば、

全てが横滑り、いや逆回しされるような修行的なときもやってくる。

そしておどろくべきことは、これらのほぼ全てが人間が予期せぬ、

さらには想像することができないフィールドに漕ぎ出す、

滑り出す瞬間を自分で選択できることに驚かされた。

波乗りってすばらしいです。

今日までサーフィングを続けられてよかった。

明日がやってきますように。

Dream On!

Dream On!


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2012年01月16日(月)

NAKISURFサイドストーリー「カズノコの食べ方とスワンボート」_「俺はエビからいったんだよ」_ブライアンVSDセンパイの軍配は!?_(2943文字)

大晦日、

俺たちは元旦の初乗りと、

NAKISURF千葉での初売りに向けて、

九十九里の某所にいた。

メンバーは助っ人ツナ君、

そして頭領大西の三人でありました。

「大晦日だから景気よく、

お寿司と刺身で年越しパーティをしよう!」

ということになり、

上総一ノ宮のスーパー「せんどう」で中トロ寿司、

カンパチ刺身、刺身盛り合わせ、マカロニサラダ、

そして寿司盛りをヱビスビールと共に威勢良く買い込んで、

トリオ宴がはじまりました。

(上の画像はそのときの鮮魚売り場にかけられていたもの)

ヱビスビールを「波乗り人15章マグと湯呑み」に注ぎ、

お醤油を各人の皿に落とし、

「2011年さようなら〜、乾杯〜!!」

とビールをブシュ!

と飲みほしたのです。

全員がお箸を割ります。

そして俺にとってはひさしぶりの、

そして待ちに待った寿司盛りです。

(スーパーのですが)

それは各ネタ九種が、

それぞれ2カンづつという盛り合わせ。

これを分けるのは3人なので、

誰かが食べられないネタもあるという状況だった。

ちなみにその内容とはエビ、玉子、イクラ、

サーモン、中トロ、イカ、カズノコ、

ホタテ、カンパチ。

「あ、俺言っておくけど重度のエビアレルギーだから、

そのエビは遠慮しないで食べていいからね〜」

「はい、いただきます!」

と大西は、まずはエビに箸を伸ばした。

ツナくんは、

「あの〜、船木さんどうぞぉ」

と言うが、

「いやあ、ツナくんどうぞどうぞ」

「あ。そうですか。それではいただきます…」

と一瞬の迷いも、ひるみもなくカズノコへ。

驚く大西。

パリパリっとカズノコを食べるツナくんに

「だめだよ、最初にカズノコを食べちゃ、

特にこういう時はそれぞれ2つしかないんだから、

遠慮して最初は玉子とかイカとかを食べて、

それからガリを食べて、

マカロニサラダにもいって俺たちを安心させておくと、

『ツナくんは大丈夫だ』

と思って何を食べるか気にしなくなって、

ストーブの向きとかを変えたりするからさ、

そのときにすかさずカズノコを何気なく食べちゃう、

そういうものなんだよ、ここでのカズノコは」

「そうなんですね.。知りませんでした。すいません…」

「謝ることはないよ、ツナくん。

これは知っておくといいということなんだな。

おせちとかもそういうのがあるんだよ。

自分の家のならいいけど、上司の家とかに呼ばれて、

最初の箸で栗きんとんにいって、

それからカズノコでのワンツーはまずいんだよ。

まずはカマボコ、そして黒豆、

里芋あたりを食べて、隙を見て伊達巻きにいって、

それでも平気だったら栗きんとんを少しというのが王道だぜ。

カズノコは食べている音でばれるから主がどうぞどうぞ、

とお皿に盛ってくれるまで手を出しちゃいけないものなんだ。

いきなりカズノコにいくのを例えるとすると、

“歩をはって王手”という禁じ手みたいなものなんだな」

「ツナくん、俺はそう思ってエビからいったんだよ。

それを見習ってくれないと困るなあ(笑)」

.

「す、すいません」

「まあまあ、大西さん(笑)」

「それにしてもこういう時って、

食べる順番がむずかしいっすね〜」

「本当だね。かといって、

玉子とイカとマカロニサラダだけでも悲しいしね」

「中トロとカンパチがたくさんありますから、

それをいっていればいいんじゃないですか?」

.

「すいません…. 」

「いやあ、ツナくん謝らないでね。こちらこそごめんね。

でも波乗りでもこういうのってあるよね」

「乗っていい波と、そうでない波ということですか?」

「そう、徐々に佳い波に乗っていかないと憎まれるよね」

「わかります。いきなり入ってきて沖で待たれても困惑しちゃいますよね」

「そうそう、その日一番良い波が入ってきて、

なぜかそのいきなりの人が一番良い位置にいてね、

やっぱりというか乗ろうとして、漕ぐだけバシャバシャ漕いで、

最後掘れているからってやめちゃうことってあるよね。

掘れるからいい波なのに、そこをわかってほしいなぁ」

「わかります。でもそういう人って、たいていまた次の波にも同じことをしますよね」

「そういう人はきっとカズノコを1、2の3で、ひとりで残らず食べちゃうんだよね」

「すいません….」

「ツナくん、エビからだよ、この順番はエビ。まずはエビっすよね」


そんな俺たちの年越しでした。

すき焼きとか鍋物も似てますよね。

先日、センパイにすき焼きをごちそうになりました。

「白菜は頭が良くなるぞ」

「そうですか、それでは」

「白滝は胃袋をきれいにしてくれるからな」

「そうでしたそうでした」

「ネギは風邪をひかないと言うね、豆腐はタンパク質のかたまりだからな」

「はい!」

と、決してお肉は勧めてくれないのでした。

閑話休題(話は変わって)。

Dセンパイから電話が来て、

「あのよ、そっちでさ、

ブライアンさんが舟みたいなボードに乗ってさ、

みんな感動しているけど、俺もブライアンさんと同じ年だぜ。

それでショートボードでバリバリなんだから、それには感動しないのかい?」

「感動しまくりですよ。センパイの元日氷雨初乗りの一本目やばかったです」

「そぉか〜、うれしいね。もう一回言ってくれぃ〜!」

「でもあのブライアンの舟は普通の人は乗れないですよ」

「簡単そうじゃねえか、突っ立っているだけだべ?」

「違うんですよ。あれは”刑”というものに等しいです」

「本当か、アライヤとどっちがむずかしい?」

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/22497

「アライヤは沈んでいるもので、

あれは浮かんでいるので乗り方が違うので比べられないですよ」

「ふーん、ところであの舟なんて言うの?」

「あれはクークボックスというんです」

「なんだ、ジョエル(チューダー)さんのブランドと同じじゃねえか」

「そこからとったみたいです」

「じゃあさ、そのクークなんたらをこっちに送ってくれよ。

マサモかミネヨコで乗ってみるからさ」

「あのボードは手作りで、買えないんじゃないですか?

もし買えたとしても舟みたいに重いから輸送費だけで10万円以上かかりますよ」

「そう思ってさ、昨日調べたらね、”佐渡のたらい舟”というのがあったんだよ。

俺がそれで波に乗ったら尊敬してくれるか?」

「もちろんですよ。

でもブライアンは歴史的なボードに乗っていて、

それに対してたらい舟では、村おこしみたいで、

あまりインパクトがないんじゃないですか?」

(画像は、にいがた観光サイトより)

「インパクトか…。

じゃあさ、スワンボートに乗ったらどうかな?」

「スワンボートですか?」

「それよ、河口湖とか井の頭公園にあるじゃんよ、

白鳥の頭がボートについているやつだよ」

「おー!あれなら軽くブライアン越えですね」

「ほんとか!わかった。いつか乗るからな」

「お願いします。歴史を作りましょう!

白鳥の頭にハングファイブとかしたら、

軽くサーファーマガジン誌の表紙でしょうね」

「そうだな、スワンで歴史を作ろうぜ!じゃあな!!」

ガシャリ。

といつものように電話が切れた。

こうしてセンパイは、

いつかスワンボートに乗る日が来るのでしょう。

俺は何のボードに乗ろうかな?

それではすばらしい週をはじめましょう!

そろそろ福袋が届き始めた頃ですね。

AVISOプレミアム・ゴールドレベルの人気もすごいですよ。

ありがとうございます!


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2012年01月15日(日)

サーフボードは乗らなければボードではない。波に乗らなければ波乗りではない。いい波もサーファーに乗られるまではいい波ではない。すてきな海をこころの中にいつまでも留めておきたい_(526文字)

人生は、できることに集中することであり、

できないことを悔やむことではない。

ーースティーブン・ホーキング

すばらしいサーファーであるためには、すばらしい波に乗ろう。

美しいサーファーであるためには、波の美点を探そう。

ーー船木

勇気と決断、

そして行動力さえもちあわせていれば、

あとのことは天にまかせればいい。

ーー司馬遼太郎

“There is nothing more precious the the self.”

–Yogi Tea

自分自身よりも貴重なものはありません。

ーーヨギティー

“There are two ways to live:

you can live as if nothing is a miracle;

you can live as if everything is a miracle.”

–Albert Einstein

われわれには二通りの生き方しかない。

奇跡など全く起きないかのようにするか、

全てが奇跡かのように生きるかである。

ーーアルバート・アインシュタイン


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